第九話 付録富貴城につながる地名
富貴城主戸田法雲は、一族の長老と思われるが、落城直前に河和本城に帰ったという説があり、その後出家して法雲と号したのかもしれない。
法雲は、館を城北の東大高の光明寺付近に構えたので、大高殿とも呼ばれ、城の名も東大高城とも呼ばれた。
富貴城ゆかりの地名としては、現在、東門と外面が残されているのみである。
枝郷「市場」は、市原とともに城下で位置が立ったところという説は、城の命脈が短かったことから構成の漁獲物・物産品の市場から名付けられたものと思われる。
(資料に「富貴城古図」の文章があるが、コピー不鮮明につき判別不能)